ランニングシューズのクッション性の分類
今回はランニングシューズを購入する際に重点を置く方が多い「クッション性」について語ろうと思います!
早速ですが現在世の中にあるランニングシューズをクッション性で分類すると、大きく下記の6タイプに分類されていきます。
①クッショニングモデル
②トレーニング兼レーシングモデル
③レーシングモデル(薄底)
④厚底カーボンモデル
⑤厚底ロッカーモデル
⑥ベアフットモデル(低ドロップ)
初めてランニングシューズを購入される方はなんのこっちゃですね・・・
しかし、それぞれの特徴を理解しておくことは非常に重要なんです!
自分に合ったシューズを選択すればより快適に走ることができランニングがより楽しくなります!
逆に自分に合わないシューズを選択してしまうと走りにくかったり、最悪の場合ケガに繋がる可能性もでてきてしまいます・・・
シューズは自分の身体の一部になるのでしっかりその特性を覚えておきましょう!
それではここから各モデルを説明していきます!
①クッショニングモデル
こちらはランニング初心者がまず検討されることが多い定番のモデルですね!
迷ったらこれ的な(^^)
そのままですが足を守るのに特化したセーフティーモデルです!
ランニングの身体ができていなくても、シューズがある程度衝撃をカバーしてくれるようになっています!
代表的なモデルをあげると、
「アシックス/GT-2000」「ミズノ/ウエーブライダー」「ナイキ/ズームペガサス」「ニューバランス/ハンゾーU」「アディダス/ボストンブースト」などなど・・・
・ランニングの身体ができていない初心者
・マラソン完走を目指すランナー
・疲労抜きのJOGシューズとして
・ケガや疲労で慎重に走りたいランナー
②トレーニング兼レーシングモデル
こちらは①クッショニングモデルからのステップアップモデルとして考えると分かりやすいですね!
シューズが軽くなり、反発性も上がるのでスピードが出しやすくなります!
その反面、クッション性はやや落ちてしまいますが、身体ができてきたランナーはこちらのモデルでトレーニングを一通りこなす方も出てきます!
また、初心者ランナーのスピードトレーニング用シューズとしてもオススメです(^^)
代表的なモデルをあげると、
「アシックス/ライトレーサー」「ミズノ/ウエーブエアロ」「ナイキ/ズームライバルフライ」「ニューバランス/ハンゾーT」「アディダス/ジャパンブースト」などなど・・・
は
・①クッショニングモデルからのステップアップ
・フルマラソンでサブ3.5~4前後を目標とするランナーのトレーニング兼レースシューズ
・初心者ランナーの2足持ちシューズとして
・部活動のトレーニングシューズとして
③レーシングモデル(薄底)
こちらは名前の通り記録を狙う方のスピード重視の薄底シューズです!
そしてご想像の通りクッション性は大幅に少なくなります!
このレーシングモデルだけでトレーニングを続けると身体に負荷がかかりすぎてケガのリスクが高まってしまいます!
ですので、こちらのモデルを選択するランナーは①や②のモデルと併用して着用するランナーがほとんどです!
数年前まではトップ選手のほとんどがこちらのモデルを着用していました!
近年はご存じの方も多いように後述の厚底シューズのシェアがひろがってきましたが(^^)
代表的なモデルをあげると
「アシックス/ターサーエッジ」「ミズノ/ウエーブデュエル」「ナイキ/ズームストリーク」「ニューバランス/ハンゾーR」「アディダス/タクミセン」などなど・・・
・②トレーニング兼レーシングモデルを普段着用する方のレース用シューズとして
・スピードトレーニング用シューズとして
・短い距離で瞬発性を求めるランナー
・部活動のトレーニングシューズ、駅伝シューズとして
④厚底カーボンモデル
こちらは名前の通り記録を狙う方のスピード重視の厚底シューズです!
カーボンプレート(グラスファイバー等も出てきていますね!)が搭載され強力な反発性を得られるのが特徴ですね!
厚底の為着地の衝撃を緩和してくれ、踏み込むことでプレートに力が加わり大きく反発してくれます!
厚底という特性上、長距離(主に3000~フルマラソン)にて記録を狙いやすいシューズです!
ただし、“厚底”の表記の通りクセのあるシューズです。
厚底の為クッションが沈みやすい(クッションが非常に柔らかいことが多い)のと、搭載されているプレートが硬い為パワーを使うことになります。
ですので、後半足が疲れてフォームが乱れてくると、クッションの沈みが“ブレ”に変わり、プレートの硬さにより身体に“負荷”がかかることで、ケガのリスクが高まってしまいます・・・
また、着地ポイントもフラット~フォアフット(足の真ん中~爪先部)が構造上好ましい場合が多いです。
クッションが柔らかく厚みがあることで、ヒールコンタクト踵部で着地するとものすごく”ブレ”ます。
日常のトレーニングでこの厚底の感覚に慣れておくことが必要ですね!
それと、厚底カーボンモデルはフォームを意識したいランナーにも実はオススメなんです!
理想的な走りをした時(足の着き方や力の入れどころ等)に推進力が生まれる設計になっているので、そういったポイントを探しながら(意識しながら)ペース走等を行うとフォーム改善にも繋がっていく可能性があります!
いずれにしろ、①と②のモデルとの併用がオススメのシューズですね!
代表的なモデルをあげると
「アシックス/メタライド」「ミズノ/ウエーブデュエルネオ」「ナイキ/ズームフライ」「ニューバランス/フューエルセルTC」「アディダス/アディオスプロ」「PUMA/ディヴィエイトニトロ」などなど・・・
・②トレーニング兼レーシングモデルを普段着用する方のレース用シューズとして
・スピードトレーニング用やペース走シューズとして
・フォームを意識したいランナー
・駅伝シューズとして
⑤厚底ロッカーモデル
こちらは近年注目の新しいタイプのシューズです!
ロッカーとは爪先部と踵部が反り上がった構造のシューズで、ロッキングチェアのようなイメージのシューズです!
足元の体重移動(踵~爪先)をスムーズにしてくれるので、省エネで走ることができます!
蹴って走るというよりは体重を乗せて走るような感覚のシューズですね!
こちらは初心者の方が走り方のコツを覚えるのに良いシューズかと思いますし、経験者もフォーム改善に繋がるようなシューズになっているかと思います!
最近ではゆっくり長く走る用のシューズから、マラソンでサブ3~4まで目指せるようなシューズまで幅広く展開されるようになってきました!
代表的なモデルをあげると
「アシックス/グライドライド」「ナイキ/リアクトインフィニティラン」「ニューバランス/フューエルセルレベル」「HOKA/クリフトン」などなど・・・
・初心者で走り方のコツを覚えたいランナー
・(足元の)フォーム改善を試してみたいランナー
・マラソン後半で足が持たなくなる方
・疲労抜きのJOGシューズとして
⑥ベアフットモデル(低ドロップ)
こちらは裸足(ベアフット)感覚を再現したシューズです!
シューズのクッションに頼らない走りができるため、身体を効率よく動かすことができ、フォーム改善として使用されることが多いシューズです!
また、クッションが少ない分身体への負荷が良い意味で高まり、時短トレーニングとしてもオススメなんです!
ただし、ご想像の通り地面の硬さをダイレクトに受けるので、身体の疲労等を上手くコントロールしながらの着用が必要です!
また、近年では低ドロップシューズという表現で、クッションの上で裸足感覚を再現するようなシューズもでてきました!
ドロップとは、爪先と踵のクッションの高低差を表す言葉です。
一般的なシューズは走りをアシストするため10mm前後の傾斜がつくことが多いですが、低ドロップシューズは0~5mm前後の傾斜となることが多いです!
もちろん裸足は0mmです(^^)
低ドロップシューズはクッションが搭載される分、より安全にフォームを見直すことができるシューズですよ!
代表的なモデルをあげると
「ミズノ/ウエーブシャドー」「ニューバランス/フレッシュフォームシリーズ」「トポアスレチック/マグニフライ」「ゼロシューズ」「ルナサンダル」などなど・・・
・フォーム改善をしたいランナー
・関節を痛めやすいランナーのフォーム改善に
・効率よく走れるようになりたいランナー
・短時間で負荷をかけたいランナー
以上、今回はシューズをクッション性で6タイプに分けて説明してみました!
上手くシューズを履き分けて快適なランニングに繋がればと思います!